株式会社イードさんが運営する法人向け情報セキュリティ専門メディア「ScanNetSecurity」において、近い将来起こりうる新しいサイバー犯罪・脅威をテーマとしたショートショートミステリの競作特集「起こりうる事件 来たるべき世界~サイバーミステリ小説アンソロジー」という企画が同誌Webサイトにて6月5日からスタートしています。
同企画に私も評論原稿というかエッセイ原稿「『天使たちのシーン』は聴こえているか」を寄稿しました。
私の原稿は〈あとがき〉みたいなもので、掲載される4本のショートショート作品を総括しつつ、サイバーミステリの役割と可能性について考えてみたものですので、七瀬晶さん、一田和樹さん、千澤のり子さん、柳井政和さんの原稿と併せてお読みいただければ幸いです。ID の取得とサービス利用登録(無料)が必要ですが、どなたも無料で読めます。よろしくお願いいたします。
七瀬 晶「自動走行車の行方」
実験中の、目的地を言うだけでそこへ運ぶ自動走行車が突然暴走した。バグの可能性は低い。大学生の「僕」はプログラムを書いた先輩と真相究明にあたる……
一田和樹「さよならアカウント」
末期の重病を苦に自殺した少女のTwitterアカウントが死後復活した。フォロアーもフォローも1名だけのアカウントのツイート数は毎日増え続ける……
千澤のり子「初恋さがし」
「あなたの初恋の人 探します」 とあるインターネットのサイトで販売ランキング1位を獲得するサービスを販売しているのは意外な人物だった……
柳井政和「QR ― Trojan Room coffee pot ―」
横浜駅近くのコワーキングスペース併設の喫茶店Trojan Room coffee potのマスター 善光寺良成は、ある日、誰が置いたのかわからない IoTロボットを発見する……
遊井かなめ「『天使たちのシーン』は聴こえているか」
「時代は変わった。これからはサイバーミステリとアメリカの時代だ」 4つのショートショート作品を総括しサイバーミステリの役割と可能性を問う。
なお、「『天使たちのシーン』は聴こえているか」とタイトルにはありますが、メインはこの曲についてだったりします。
最後に。今回の連載企画でサイバーミステリに興味を持たれたという方にはこちらもお薦めします(宣伝です。ごめんなさい)。