小説の感想とか考察とか

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狼であるとはどういうことか。わからなければ『羊の国のイリヤ』を読むべし

今回は発売されたばかりの福澤徹三『羊の国のイリヤ』を取り上げたい。 リンク あらすじはこうだ。 食材偽装の告発に絡み、子会社に左遷された50歳のサラリーマン、入矢悟。過酷な業務に耐えかねて本社への復帰 […]

「駄目な僕」ならぬ「駄目な“俺”」のシンフォニー~ニコ・ウォーカー『チェリー』を読んで

マイ・ケミカル・ロマンスはちょっとね 最近読んで、一番やばいと思った文章がこれだった。 二人はマイ・ケミカル・ロマンスをしょっちゅう聞き、ロックハード伍長の女房がどれだけヤリマンかって話をし、ネズミを […]

【ネタバレ有】白井智之『そして誰も死ななかった』は本格ミステリ史上最も上品な本格である

『平成ストライク』の感想をいろいろと見ていく中で、僕には腑に落ちないものがあった。それは、白井智之さんの「ラビットボールの切断」がグロかったというものだ。どこがグロいのか、僕には皆目見当がつかなかった […]

【告知】「起こりうる事件 来たるべき世界~サイバーミステリ小説アンソロジー」企画に寄稿しました

株式会社イードさんが運営する法人向け情報セキュリティ専門メディア「ScanNetSecurity」において、近い将来起こりうる新しいサイバー犯罪・脅威をテーマとしたショートショートミステリの競作特集「 […]

あの頃のサブカル少年・少女への強烈な肘鉄~樋口毅宏『ドルフィン・ソングを救え!』を読んで

今さらで申し訳ないが、樋口毅宏の『ドルフィン・ソングを救え!』を読了した。 フリッパーズ・ギターをモデルとしたグループが出てくる小説であること、岡崎京子の『リバーズ・エッジ』のひとコマが表紙に使われて […]

だからこそ、照れくさくなるような〈バディもの〉――青柳碧人『玩具都市弁護士』を読んで

今年は『トイ・ストーリー』公開から20周年となる。そんな記念すべき年に、ピクサー・アニメーション・スタジオの新作として日本で公開されたのが、映画『アーロと少年』だ。 同映画は、アパトサウルスのアーロと […]