平成をテーマにしたアンソロジー『平成ストライク』が平成31年4月23日発売! ギャル雑誌「egg」が表紙に協力!

平成をテーマにしたアンソロジー『平成ストライク』が平成31年4月23日発売! ギャル雑誌「egg」が表紙に協力!

〈平成〉という時代をテーマにした小説アンソロジー『平成ストライク』の発売日が決定しました。4/23に南雲堂さんからリリースされます。価格は1800円(本体価格)+税。編者は私です。

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本の主旨について

趣旨としては、平成の時代に実際に起こった事件や流行った事柄、〈平成〉を象徴するようなものを題材に小説化しよう――というもの。福知山線脱線事故、炎上、二分の一成人式、渋谷系、差別問題、新宗教、消費税、ネット冤罪、東日本大震災――〈平成〉という時代を九人の作家が書き起こします。

収録作は小森健太朗さんの作品以外は、すべて書き下ろし。収録作品のジャンルは本格ミステリ、社会派ミステリ、ハードボイルド、ファンタジーとわりとなんでもありです。

ご寄稿してくださった作家は次の9人。青崎有吾さん、天祢涼さん、乾くるみさん、井上夢人さん、小森健太朗さん、白井智之さん、千澤のり子さん、貫井徳郎さん、遊井かなめです。

各作家が寄稿した短編のタイトルと、テーマは以下のとおり。

  • 「加速してゆく」青崎有吾 福知山脱線事故
  • 「炎上屋尊徳」井上夢人 炎上
  • 「半分オトナ」千澤のり子 二分の一成人式
  • 「bye bye blackbird」遊井かなめ 渋谷系
  • 「白黒館の殺人」小森健太朗 差別問題
  • 「ラビットボールの切断」白井智之 新宗教
  • 「消費税協奏曲」乾くるみ 消費税
  • 「他人の不幸は蜜の味」貫井徳郎 ネット冤罪
  • 「From The New World」天祢涼 東日本大震災

おまけとして、平成の年表「平成30年史~あるいは、戦場のボーイズライフ30年分」を付けています。作成者は私です。なお、各話の紹介はいずれ、当ブログでやろうかなと思います。もうしばらくお待ちくださいませ。

表紙について

今回、表紙には、令和元年5月1日に復刊する雑誌「egg」編集部にご協力いただきました。表紙モデルは、青山テルマ「世界の中心~We are the world~」のPVにも出演した「egg」モデル、きぃぃりぷ(鈴木綺麗)さんです。

「平成の時代に一番無敵でかっこよかったのって、結局ギャルだったよな」と思いまして、ギャル文化を支えた「egg」さんの力を借りました。きぃぃりぷさんの存在感も抜群で、きぃぃりぷさんがいたからこそ、この本のコンセプトは揺るぎないものになったとも思っています。「egg」さんと、きぃぃりぷさんには感謝しかありません。

「egg」さんとはいつか一緒に面白いことやりたいと、それこそ10代の頃から思っていただけに、今回のコラボは個人的に嬉しく思っています。

なお、表紙も含め、扉用の写真などを撮影してくれたのは、カメラマンの山崎達郎さん。私の大学時代のバンド仲間でもあります。私の好きなカメラマンにテッド・クローナーという人がいるのですが1)『Taxi New York At Night』という写真集が有名で、ボブ・ディラン『モダン・タイムズ』のジャケット写真がまさにその写真集からの採用、“今の都会”を撮影しても、時代がどこかおかしいんですね。幻想の都会になってしまう。そういう雰囲気が山崎さんの写真にはあったのを今回再発見しまして、彼の力を借りることにしました。

装幀を担当したのは、『奇想天外 アンソロジー』でも装幀をお願いしたwelle designの坂野公一さん。小説のアンソロジーらしさをあえて外した方向性でデザインをリクエストしたのですが、すんごいポップなものになったと思います。坂野さんらしい大胆な色使い、文字の置き方にシビレました。今回の『平成ストライク』は本全体にある仕掛けを施しているのですが、そのコンセプトを打ち出してくれた坂野さんには脱帽するしかありません。『平成ストライク』に意義を与えてくれた坂野さんには感謝しております。

さいごに

ミステリマニアだけでなく、ミステリをなんとなく好きだという方、今となっては平成を愛おしく思えてしまった方向けの本だと思います。「平成」という言葉を聞いて感傷的になっちゃってる自分を照れくさく感じるような人たちに、お手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

註釈   [ + ]

1. 『Taxi New York At Night』という写真集が有名で、ボブ・ディラン『モダン・タイムズ』のジャケット写真がまさにその写真集からの採用

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